2009年05月20日
発想のみの商品の開発に警鐘
有る企業を訪問した際に、発想は会長から提案され、試作はアウトソーシングで遠隔の企業へ、しかも新規市場の先取り感覚の商品である。しかし、社内の専門家(営業マン、技術者は既存の技術であり、いくらかの新規要素はあるが差別化商品にはなりにくいとの見解であった。勿論、このような見解が会長に上申されておらず、勝手に契約して進捗を担当部長に預けるような仕方であった。この担当部長は、このような商品は世の中にあるから実際この企業では売り切れないと判断していた。しかし、会長にはだれも言わないし、見ないふりを決めていた。そこで会長は無理矢理に部長をつれて東京へ出かけ試作品の委託契約を締結してきた。しかしながら、試作の基本技術思想が定かでなく、所謂、丸投げの仕様のみの契約であり、具体的な構造、性能の取り決めがない。勿論、所定の数値を決められないのである。そこで、何回か打ち合わせをして有る程度概略的な仕様ができ、試作に着手したが、契約金が少なく、これ以上進捗出来ないと契約会社から丸投げされた実施企業の担当者からの連絡である。全く、実施企業への遠隔操作の仕組みにあり、契約者と実施者が異なる複雑な仕組みである。このような仕組みの禁止も契約に無く、請け負った企業のやり方の一つになっているからである。契約会社は開発力が無く、販売力の企業であるから、当然の結果である。このような最悪の契約は企業トップの契約としては勝手すぎるワンマン企業でおこる事例かも。組織を誤解したわがまま私企業組織である。
Posted by ターさん at 15:41│Comments(0)
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