2011年01月27日

帝国は何故滅びるかの話し

史上最長はローマ帝国であると、西ローマ500年、東ローマ1500年続いた。ローマ帝国に造詣の深い塩野7生氏は、その著書で「ローマ帝国に占領された属領の民であってもローマ軍に20年勤務するとローマ市民権が得られる。かつ属領出身のローマ皇帝も生まれている」と述べている。ローマ帝国は支配を拡大しながら属領民をローマ市民にするシステムを考案した。帝国の拡大しながら、ローマの政治、経済システムを修正し改革を続けながら継続「ローマの普遍主義」といっている。これはローマの自己変革能力と言い換えることも出来る。環境に順応する自己変革能力が長期の繁栄の原因かも。帝国も、国家も、企業も政党も成功体験の呪文から逃れるのは難しい。環境の変化に対応できず、ことごとく衰退、没落する。米国のクライスラーも破綻、トヨタも覇者で居られる保障はない。地球環境の変化に大型恐竜が対応できず絶滅し、小回りのきくほ乳類が生き残ったように環境が急変する時代の勝者は、必ずしも巨大企業でなく、臨機応変の中小企業化かも。自然の摂理に例外はない。旧ソ連が崩壊するまでは、米国は自制心が残っていた。1991年にソ連が崩壊すると、米国は世界の覇者になった。湾岸戦争、セルビアのインフラ破壊、アフガンの戦争、イラクへの戦争、米国は何をするか解らない暴君と恐れられた。ユダヤ・アングロサクソンの金融資本は、金融工学という詐欺的金融派生商品を編みだし、世界中の金融機関に大量販売し、莫大な利益をえた。金儲けのために手段を選ばないは16世紀のベニスの商人で描いた風景である。米国の軍事力が世界を圧倒し、ユダヤ・アングロサクソンの金融資本が世界支配を完成したかにみえた瞬間、米国の覇権は坂道を転がり始めた。膨らみすぎたシャボン玉は破裂した。敵を滅ぼしたければ、敵を繁栄させてやれ、必ず自滅すると。主張した古代中国の老子の言葉を思いだすとのはなしで今更ながら考えさせられる。


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Posted by ターさん at 16:34│Comments(0)社会サプリ
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