2017年09月15日
サガセ―ムスベNEwテクを
①鉄壁、②完璧、③秀壁までの概要
①は、まさに完璧へのスタート台であり、よく言えば、ライバルの物まねでないくらいのレベルです。
それは、先発メーカのT社の商品(ライバルメーカで業界NO、1)と心材の構成材が異なるのと、表面材の鉄板の化粧面に、さざ波を形成した位です。
是には、鉄板があまりにも薄(0,27mm)いので成型時に曲がるのです。
そこで長手方向に0,3mm位のさざ波上の凹凸を規則正しく形成したのです。
勿論、成形機によるのです。
心材は、ガラス繊維 (綿状)ですが、圧縮力が少なく、芯材としての役割を兼ね備えていなかったのです。
本当に、この金属外装材[金属サイデング市場]の市場に新製品として上市した程度のことでした。
是は、企業の産声をあげた感じです。
②は、この製品の弱点である心材の圧縮強度をアップした製品であり、表面材も0,3mmと厚くしたのです。
製造スピードも、手作業であることは変わりないが、成形機の改善と心材の硬質化(形状維持で圧縮強度が94kg/平方㎝)であり、保形性(形状を維持する圧縮強度)が大きくアップしたのです。
また、表面のカラー鉄板は桶状(凹)に成形した底の部分に接着剤(フエノール樹脂)を筋状に垂れ流し、
心材と表面材の一体化を図ったのです。
勿論、凹部の両端部(長手方向)は、その後、心材を挟み込むのです。
勿論、働き幅は、180mm位であり、重さも表面材の重さ位です。
是は、市場ではそれなりに売れたのです。
其れには、やはり大手の商社が介在したのです。
住友商事が入り原材料と製品の販売を引き受けたのです。
是は、市場での信用度では大きく寄与したのです。
其れで、経営上の安定感が少し出てきたのですが、まだまだ不安定な経営でした。
③の秀壁は、何回か説明してきましたが、芯材をポリウレタン樹脂に変更し、軽量で製造が速く、断熱性もあり、
接着機能も備えた優れものです。
これは、これら心材の原材料である合成樹脂の特許権(バイエル、ダウ社)が消滅したからです。
それで日本でもだれでも、元権利者に断りなくして使用できる環境になったのです。
是は、知財制度のありがたいことです。
開発者に一定期間の独占権を与え、その後は、だれでもが自由に活用して産業の発展に寄与することです。
まさに、今回のケースは、それのモデルケースみたいなものです。
しかも、秀壁に至っては、塗装技術、リシン技術、焼付技術、樹脂の吐出技術、樹脂の反応スピードと成形機の
成形スピードなどのいろいろな技術の集大成となり、技術レベルは各段位アップしたのです。
そのころには、社員も科学系,電気計、工学系などの学卒も入社してきたのです。
ここでは、学卒の智識とU-タン組の経験とノウハウが融合したのです。
その威力は、迫力があったのです。勿論、
この秀壁の製造販売中に真壁ワイドの製品開発の命令が出たのです。